＜コーナー解説＞
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。
「自分だったら」から生まれる細やかな気遣い
創業理念の『アットホームな接客』を実践
まい泉
レストラン事業本部
青山本店長
鎌田 美和 さん
Profile
新卒で井筒まい泉に入社。レストラン事業本部でホールスタッフとして経験を積み重ね、西武池袋店、調布トリエ京王店、大丸東京店で店長を務めた。2021年４月、青山本店長に就任。
「箸で切れるやわらかなとんかつ」を提供するまい泉。『剣立ち』と呼ぶカラリと揚がったパン粉も特徴だ。揚げたてが味わえるレストランには、家族との大切な時間を過ごしたり、自分へのご褒美として食事を楽しむビジネスマンなどさまざまな顧客が来店する。
創業者は、主婦の小出千代子氏。家庭の味を、アットホームな雰囲気で提供するのが、創業から続くまい泉のスタイルだ。
小出氏の元住居と隣接する銭湯をリノベーションした青山本店は、約200席の大型店舗。連日、開店前から行列ができる人気店で、海外から訪れる顧客も多い。
鎌田美和さんは、2021年４月から青山本店長を務める。女性社員が本店の店長を担うのは創業以来初。数多くの店舗でまい泉が目指す接客を実践してきた実績を評価され、抜擢された。
「おせっかいなくらい、相手を思いやる気持ちが“まい泉らしさ”」と、鎌田さんは話す。例えば、小さな子供を連れた家族が来店したときは、子供にミルクを飲ませ、後から食事をとることになったお母さんに、温かいごはんとお味噌汁に交換するなど気遣う。
細やかな気遣いで、美味しさを追求するのがホールスタッフの役割だ。
