<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。
AIと二人三脚で「出会い」を演出
気楽な会話で拡げる本への興味
透明書店
店長
遠井 大輔 さん
Profile
楽器演奏家。コロナ禍により演奏の機会が減り、新たな仕事を探していたところSNSで書店店長の求人を見つけて応募。2023年4月、東京都台東区にオープンした透明書店の店長に就任。店頭にAIチャットボットを設置するなど、ユニークな店舗運営を模索している。
会計ソフトを開発、提供するfreeeは、スモールビジネスを自ら実践することで、主なユーザー層である中小企業の課題を把握することを目的に、2023年4月、都内に書店をオープンした。店長を務めるのが、遠井大輔さんだ。
ネットビジネスの台頭により、多くの小型書店が閉店・廃業を余儀なくされた。書店の経営は決して容易ではない。同店も、わずか3000冊ほどしか置けない小さな書店だ。AIを活用し仕入れやバックヤード業務を効率化することで、書店経営の活路を見出す。
店頭には、「クラゲ」と呼ぶAI端末を設置。ChatGPTをベースとしたチャットボットで、顧客が話しかけると、雑談から選書の相談まで幅広い話題に対応する。つまり、接客はAIと店長の二人三脚で行っている。最近のコールセンターにも見られる構図だ。