<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。
コーヒーが親密な関係作りを演出
「ブラックエプロン」としての誇りと行動
スターバックス コーヒー 上尾二ツ宮店
パートナー(従業員)
坂井 啓子 さん
Profile
新卒でNEC関連企業に入社。約8年間就業した後、出産を機に退職。子育てをしながら教育関連企業、乗馬クラブに勤務。2016年7月スターバックス コーヒー 上尾二ツ宮店にパートナー(従業員)として入社。21年12月、認定試験に合格したスタッフだけが着けられるブラックエプロンを取得。
日本国内に、1811店舗(2023年3月時点)を構えるスターバックス コーヒーには、働く社員やパートナー(従業員)の行動規範となるパーパス「Our Mission and Values」がある。
Our Missionは、「人々の心を豊かで活力あるものにするために──ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」。Valuesには「私たちは、パートナー、コーヒー、お客様を中心とし、Valuesを日々体現します」などがあり、働く人たちの、自発的な行動を促す指針でもある。
埼玉県の上尾二ツ宮店で働く坂井啓子さんは、今年が7年目のベテラン。店のオープン当初から店頭に立ち、こうした考え方を実践している。入社当初は、コーヒーへの関心はそれほど高くはなかったものの、2年前には「ブラックエプロン」の認定試験に合格。全国のパートナー5万名のうち、6600名ほどの同社が認める“コーヒーのプロ”にもなった。
ブラックエプロン取得への動機については、「お客様からは、味や産地についての質問を受けます。ですから、しっかりと知識をつけて、お客様に商品を届けなくてはならない。こうした接客こそが、スターバックスやコーヒーファンを増やすことにつながると思い立ちました。また、ブラックエプロンを着けるという目標ができたことで、自分のすべき仕事も明確になりました」と話す。