「BPO+SaaS」がもたらす
“DX”とビジネスプロセス改革
──キンドリルジャパン・テクノロジーサービス/ワークスアイディ
企業のノンコア業務を切り出して外部に業務委託するBPO。これをより発展させた形態として、ヒトとITシステム(SaaS)を一緒に提供するBPaaS(Business Process as a Service)が注目されている。クラウドソリューションやAI、RPAなどの先進テクノロジーを活用してコスト削減を図り、企業競争力を高める。企業のDX推進を背景に、普及が期待される新しいアウトソーシング・ビジネスだ。
労働人口減少に伴う人手不足により、ノンコア業務を外部に切り出してコア業務にリソースを集中させたいと考える企業は少なくない。このため、コールセンター以外の事務業務のBPOも需要が拡大している。近年はDX推進を背景にさまざまなクラウドシステムが提供されており、業務委託(BPO)とITシステム(SaaS)を一緒に提供するBPaaSといったサービス形態が注目されているのはこのためだ。BPaaSの提供企業は、さまざまだ。IBMなどのSI企業やアクセンチュアといったコンサルティング会社、テレマーケティング会社、人材派遣会社などが参入している。新しい市場のため、BPaaSの定義や適用範囲は各社各様だが、今後の発展が期待される分野だ。