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日本交通インタビュー

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日本交通
川鍋 一朗 氏

社長自らセンター長を兼任!
「選ばれるサービス」は現場から生まれる


 

Profile(2015年8月インタビュー当時)

川鍋 一朗 氏(Ichiro Kawanabe)

日本交通 代表取締役社長

1997年マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン入社。2000年日本交通入社、2005年三代目代表取締役社長就任。「陣痛タクシー」や「キッズタクシー」などの導入、「日本交通タクシー配車」「全国タクシー配車」アプリの開発を進め、日本交通グループ約3800台の国内最大手のハイヤー・タクシー会社を牽引している。



――タクシー業界全体の動向についてどう捉えていますか。
川鍋 タクシーは「拾う時代から“選ぶ時代”」へ移行しつつあり、企業には新しい仕組みや仕掛けが求めらえていると感じています。さらにお客様の乗務員に対する目が厳しくなっており、スキルとモラル向上も経営者の使命です。
――具体的には。
川鍋 スマホでワンストップでタクシーを呼ぶことができる「全国タクシー配車アプリ」や「LINE TAXI」など、スマートデバイスへの対応を業界で先駆けて導入しました。現在は、業界全体で利用者層の拡大が必要な状況です。自家用車を持たない、タクシーにもあまり乗らないという若年層も、スマホによるオンライン決済は慣れています。それを最大限利用することで、利用障壁のひとつが低くなるのではと考えています。
 また、「陣痛タクシー」「キッズタクシー」は、お客様の“困りごと”がヒントになりました。どちらもマニュアルや研修など手間がかかるのも事実ですが、「おたくのタクシーに乗りたい」と思っていただけるサービスという自負があります。
――コールセンター(配車センター)の位置付けは。
川鍋 乗務員同様、お客様と直接コミュニケーションできる貴重な接点です。実は、2015年の1月から数カ月、センター長も兼任しました。日常に存在する課題を把握し、解消するには顧客接点を理解することが最も手っ取り早い手段だと思います。
 アイデアは現場から生まれます。イノベーションは簡単ではないのですが、全国各地の意識の高い同志と連携し、社会インフラとしてのタクシーの価値を向上したいと考えています。


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