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2018年3月号 <リーダー・オブ・ザ・イヤー 2017>

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梁川 昌代 氏

「ファンを創る」顧客対応へ
現場参画型のマネジメントを主導

DHLジャパン
カスタマーサービス本部
大阪カスタマーコンタクトセンター センター長
梁川 昌代 氏

Profile

梁川 昌代 氏(やながわ・まさよ)

1994年、DHLジャパンカスタマーサービス本部入社。コンタクトセンターとセールス部門を経て再度、同本部へ戻り、2016年に現職に就任。センターの応対品質、生産性向上および、売上貢献などさまざまな活動を継続的に行っている。

 対応した顧客をファンにする──文字にすると簡単だが、顔の見えない「接客」である電話対応でそれを実践するのは難しい。とくに、本社と遠く離れた地方拠点では、単にノウハウを教えるだけでなく、“文化の醸成”まで実践するリーダーシップの存在が大きなカギとなる。

 国際運輸大手の1社、DHLジャパンの梁川昌代さんは、同社の大阪カスタマーコンタクトセンターのセンター長だ。梁川さんは、「“次もこの人と話したい!”という対応を目指して」というスローガンのもと、ファンを増やすための顧客体験提供を図るための取り組みをリードしている。とくに、実際に対応するスタッフ(アドバイザー)に対しては「やる気のある人材の育成が重要」(梁川さん)というように、教育に大きな力を割いている。

「気づき」を重視した育成
顧客視点で考える機会をつくる

 人材育成においてとくに重視しているのが、「気づき」を促すためのコーチングだ。スーパーバイザーとのフィードバックセッション、毎月の品質評価、アドバイザーも参加したうえでのミステリーコール、同じく“体験型”の顧客満足度調査の実践など、顧客視点で考える機会の提供に努めている。

 ポイントとして、梁川さんは「指導ではなく支援する」「一方的に伝えるのではなく聴き、受け入れる」「アドバイザーに関心を寄せ、話を促し、一緒に取り組んでいく姿勢、言動をする」の3点を強調。顧客満足や、その他のKPIが自分たちの仕事とどのように結びついているかを理解し、毎月のコーチングにおいて各自の目標と結果の確認、自身の強みと課題を確認して次の行動につなげていくサイクルを回すという、“基本的ながらも継続するのはしんどい”業務を反復している。

 結果、顧客からは「快く対応してくれる」「とても親切に対応していくれるので満足している」という声が増え、スコアも上昇。それだけでなく参加意識を強めたことでスタッフの定着率が向上し、2013年に26%ほどもあった離職率は、2017年に約8%まで低減している。グローバルで実施している社員意識調査における「アクティブリーダーシップ」のスコアは、2013年の78%から2016年で97%に向上。「チームワーク」に至っては同86%から100%を達成している。

 DHLの“カスタマーサービスを重視するDNA”は、拠点の距離を越えて成熟している。梁川さんの取り組みと成果は、それを体現したものといえそうだ。


2018年3月号 <連載/コラム>

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コラム

市界良好:第71回

今回に限り

秋山紀郎

AfterCall~電話の後で:第71回

一律の“正解”はありません
応答率は自社の最適解を見つけましょう

長掛文子

3 Minutes Lesson 毎日できるメンタル・ケア:第52回

「ありがとう」の届け方

奥 富美子

わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす:第37回

神社に学ぶ“ノウハウ”の継承

渡部弘毅


2018年3月号 <連載/マンガ>

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マンガ

マンガ

督促オペレータ奮闘記(62)

榎本まみ

シニアの時代

著者のブログ(督促OLの回収4コマブログ)はこちら

2018年3月号 <連載/実践>

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実践

「理想のSV」の育て方・活かし方:第2回

問題解決/状況判断に不可欠!
SVに求められるコミュニケーション力

東峰ゆか

今回は、SVに必要な「コミュニケーション力」に着目する。SVの力量が試される、問題解決や状況判断といったシーンでは、状況を正確に把握し、伝えるコミュニケーション力が欠かせない。また、オペレータをはじめ周囲との対話では、相手の気持ちを察する力も必要だ。これらの資質は、オペレータとしての仕事ぶりからも把握できる。その見極め方と伸ばし方を解説する。


いまさら聞けない『失敗しない求人方法』:第1回(新連載)

媒体選びが採用率を左右する
「いつものやつ」から脱却しよう

神宅謙一郎

「とりあえず、いつものやつ」──仕事帰りの居酒屋での注文のように求人媒体を選んでいては採用できない。リクルートで採用媒体に20年以上関わってきたツナグ働き方研究所の神宅氏が「採用難時代の求人方法」について具体的な採用媒体や求人広告の書き方について解説する。初回となる今回は、世代別に異なる応募者の関心などについてまとめた。


2018年3月号 <連載/基礎>

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基礎

新任マネージャーのためのコールセンター運営の基礎知識:第8回

KPIの変化には必ず『理由』がある!
相関関係から導く「論理的思考能力」

五月女 尚

コールセンターのKPIは、単体の数字だけ眺めていても、状況把握や課題発見ができるわけではない。KPIは、それぞれの相関関係を読み解きながら検証することが重要だ。今回は、「KPIの相関関係性を読み解く方法」について、解説する。KPIの相関を理解することではじめて、課題解決のロジックを組み立てることが可能になる。


2018年3月号 <連載/戦略>

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戦略

利益を生む EX(従業員体験)の高め方:第2回

データで検証する
ES/CS/売り上げの相関関係

池田順一

ES向上→CS向上→売り上げアップ─このロジックを否定する人は少ないが、データで示されることもまたほとんどないため、ES向上に本腰を入れにくいと判断する経営層はどうしても存在する。しかし海外では、さまざまな事例や効果検証した結果が出てきている。今回は、実データをもとに、ES/CS/売り上げの相関を検証する。


2018年3月号 <サービスのプロに聞く>

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sea さん

<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。

片付けで大切なのはコミュニケーション
快適さを提供する“伝え方”の極意

タスカジ
sea さん

Profile

国立音楽大学作曲学科卒業後、音楽活動の傍ら、家事代行サービスに携わる。家事代行歴15年。現在は家事代行マッチングサービス「タスカジ」で、整理収納から見る家族コミュニケーションのアドバイザーとしても活動中。著書に「タスカジseaさんの「リセット5分」の収納術」(主婦と生活社)

 コールセンターにおけるSVとオペレータや、センター長とマネージャーでのコミュニケーションは簡単ではない。家庭においても、「実は家族のルールとコミュニケーションが変わると、散らかりにくい、散らかっても片付く家が作りやすいのです」と片付けのプロであるハウスキーパーのseaさんは話す。

 コミュニケーションアドバイザーでもあるseaさんに対話の極意と工夫を聞いた。

2018年3月号 <センター探訪>

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センター探訪

センター探訪

300人以上の社員が自席やホールで実食

富士通コミュニケーションサービス

新春! 餅つき大会
300人以上が集う現場発案の親睦会

 新春餅つき大会を行った富士通コミュニケーションサービス。つきたての“きなこもち”、500食がスタッフに振る舞われた。

 同社では、各拠点で毎月パン教室やフットサル大会、ディズニーランドツアー、そば打ち体験など数多くのイベントを行っている。

 トップダウンの企画イベントでは、社員が“やらされ感”を抱く傾向があるが、同社の企画はすべて現場発のボトムアップ。「社員が楽しむこと、この会社を好きになってもらうこと」をコンセプトに、公募で募集した「イベント委員」という社員が企画から運営まで担当している。会社側は費用のみ負担するというスタンスだ。

 餅つき大会には4月に入社予定の新卒スタッフも参加。「社員の人たちと距離を縮めて話ができた」「自分が何かを提供する側として動ける楽しさを知った」などの声があった。

 また、当日は、隠し味とした塩の量が少し多めとなるアクシデントもあったが、「塩味が効いていてむしろ美味しい」という声が多く、300人以上の社員らが自席や休憩コーナーで実食。昼時にはイベントコーナーが大賑わいとなった。

 当日は、乙黒 淳社長をはじめ経営陣も参加。餅を食べるスタッフと親しく話をする様子も見られ、社内交流の機会となっていた。

センター探訪

外での打合せから餅つきに駆けつけた乙黒 淳社長

センター探訪

当日は新卒スタッフも参加

センター探訪

つきたてのきなこもち


2018年3月号 <わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす>

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わたちゃん

神社に学ぶ“ノウハウ”の継承

ISラボ 代表 渡部弘毅

 初詣で近くにいた若い女子たちが「日本の神様の中でいちばんエライのは、テンテルダイジンなんだよ」と話すのを聞いてしまった、わたちゃんです。「それは天照大神やんけ!」と内心つっこんでいると「しかも日本最初のひきこもりなんだって!」と意外に詳しい。「天の岩戸隠れの話か!」と少し感心しました。

 神宮式年遷宮は、定期的に神社の正殿を造営・修理する際や、正殿を新たに建てた場合に、御神体を遷す(うつす)ことです。伊勢神宮では20年ぶりの2013年、62回目の遷宮で大賑わいしました。この遷宮や20年という期間の目的や意義は諸説ありますが、その中のひとつは「神宮建替えの技術の伝承のため」と言われています。

 建築を実際に担う大工は、10歳代から20歳代で見習いと下働きをして、30歳代から40歳代で中堅から棟梁となり、50歳代以上は後見となります。このため、20年に一度であれば、少なくとも二度は遷宮を経験するため、技術の伝承を行うことができる、ということです。とても納得できる説です。永遠に神宮を残していくために建物という有形資源だけの継承でなく、無形資源であるノウハウを継承していく重要性を理解して実施していたということです。

 現代の企業も同じです。企業が永続的な繁栄をするには、目に見えない強みとなる無形資源を次世代にうまく引き継いでいくことが大切なのではないでしょうか。そのためには、カリスマ経営者がいつまでもトップに居座るのではなく、経営の若返りを定期的に実施しながら、経験を踏まえてノウハウを養って継承していく、「企業式年遷宮」のような行事も必要かもしれません。

 また、次世代への継承といった大々的なことに限らず、コールセンターなどのサービスの現場における応対スキルも無形資源としてのノウハウです。ただ、20年に一度しか神宮建て替えを体験できない宮大工と違い、サービス現場では毎日が経験の連続です。したがって、「経験が多い分、自然とノウハウは身についているはず」と思いがちです。しかし、無形資源すなわち暗黙知は標準化、マニュアル化して形式知として見える化、継承していくことが重要なのです。毎日経験することと、形式知化した知識を試す機会が多くあること、この2つの量と質を向上させていくことが重要です。ノウハウの継承には「知識の形式知化」と「定期的な体験」で“定着”させることが不可欠だからです。

 ということで、さっそく初詣で出会った女子たちに正しい知識を継承するべく、天照大神と天の岩戸隠れの話をしてあげました。ついでに、「君の名は。」で登場した巫女さんの主人公、神楽舞は、岩戸に隠れた天照大神を岩戸から出すために踊ったことを説明したところ、「ひきこもりを前向きな気持ちにさせて外に出すなんて、アイドルじゃん! AKB48じゃん!」との反応。神話の世界のノウハウは秋元康に継承されていたのか!と感心させられました。

図 ノウハウ継承の両輪

図 ノウハウ継承の両輪

コールセンタージャパン 2018年3月号(2月20日発売)

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表紙

特 集 Special edition

“組織力”を測る
コールセンターの成熟度診断

Part.1 <判定シート>
「標準化×PDCA×新たな挑戦」で可視化
『成熟したコールセンター』の公式

Part.2 <判定結果>
共通課題は「ES」「管理者育成」
“属人運営”からの脱却が至上命題

<ケーススタディ>
ライフネット生命保険/フィデリティ証券/グローリーテクノ24/オルビス

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特集扉

第2特集 2nd Special edition

843製品、一挙掲載!
コールセンター/CRM
ITソリューション総覧 2018

「AI活用」で変わる顧客接点
続々登場するチャットボット・サービス

<製品カテゴリ>
プラットフォーム/音声ソリューション/CRM実践ツール/マネジメントツール/その他

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第2特集扉

戦略を学ぶ Strategy

< インタビュー >

りそな銀行
オムニチャネル戦略部 部長
石原 照久 氏

1200万人の“会えない顧客”に発信する
「銀行を持ち歩く」オムニチャネル戦略

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石原 照久 氏

トレンドをつかむ Trend

< FOCUS-Topics >

目的はセールス? サポート?
「Web接客&チャットツール」の選び方

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< FOCUS-Callcenter >

“ルーティン業務からの解放”を促す
SVの働き方改革を進める「RPA」

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< 企業アプリ最前線 >

川崎フロンターレ
公式キャラと会話を楽しむ

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< NEWS DIGEST/掲示板 >

イオン銀行/ダイキン工業/レオパレス21/Peach Aviation/東京海上グループ/アートソフト/都築電気/オー・エイ・エス/ソフトバンク/日商エレクトロニクス/レトリバ/Zenlab/プレステージ・インターナショナル/情報処理学会

現場を知る Site

< 事例研究 >

ネスレ日本
導入効果は生産性だけはない
人手不足時代の「対話」を補うAIの役割

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< カイゼンの軌跡 >

富士ゼロックスサービスクリエイティブ
TwitterでFAQ利用を促す!
BtoBでも使えるオムニチャネルツール

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< サービスのプロに聞く >

タスカジ
sea さん

片付けで大切なのはコミュニケーション
快適さを提供する“伝え方”の極意

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< センター探訪 >

富士通コミュニケーションサービス
新春! 餅つき大会
300人以上が集う現場発案の親睦会

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< リーダー・オブ・ザ・イヤー 2017 >

DHLジャパン
カスタマーサービス本部
大阪カスタマーコンタクトセンター センター長
梁川 昌代 氏

「ファンを創る」顧客対応へ
現場参画型のマネジメントを主導

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ITを知る Information Technology

< ITの選び方&使い方 >

日本郵便
ナビダイヤルでコールの状況を可視化
設備投資ナシで実現した郵便局業務の効率化

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< IT企業に聞く! >

MITシステム研究所
欲しい機能だけを選び組み合わせる
“明朗会計型”のクラウドCRMを提供

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< New Products >

Hmcomm/ベクスト/NTTドコモ

データを捉える Data

< DATA FILE >

ECサイトのチャット応対評価調査(上)
──ネオマーケティング/カラクリ

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< DATA FILE by HDI-Japan >

問い合わせ窓口格付け調査
──PC周辺機器

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< DATA FILE/今月の就業データ >

就業形態/エリア(集積地)別
有効求人倍率推移(2017年12月)

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連 載 Serialization

< 基礎 >

新任マネージャーのための
コールセンター運営の基礎知識:第8回
五月女 尚

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< 実践 >

「理想のSV」の育て方・活かし方:第2回
東峰ゆか

いまさら聞けない
『失敗しない求人方法』:第1回(新連載)
神宅謙一郎

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< 戦略 >

利益を生む
EX(従業員体験)の高め方:第2回
池田順一

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< コラム >

市界良好:第71回
秋山紀郎

AfterCall〜電話の後で:第71回
長掛文子

3 Minutes Lesson
毎日できるメンタル・ケア:第52回
奥 富美子

わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす:第37回
渡部弘毅

詳細を見る

< マンガ >

督促オペレータ奮闘記(62)
榎本まみ

詳細を見る

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東京海上グループ、「第5回コールセンター電話応対コンクール」を開催

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 東京海上グループは1月19日、「第5回コールセンター電話応対コンクール」を開催した。これはグループが擁するコールセンター全体の応対品質を高めることで、さらなる競争力の向上を目指すもの。競技に臨んだのは、グループ傘下の18センターから選抜された代表者たち。
 
 同コンクールは、東京海上日動火災保険、東京海上日動あんしん生命、東京海上日動安心110番、東京海上日動コミュニケーションズ、イーデザイン損害保険、東京海上アシスタンス、東京海上ミレア少額短期保険、日新火災海上保険の各社が運営するコールセンターから代表者を選抜して競技する。審査員は、マネジメントサポートの工藤アリサ取締役講師室長、同・川瀬麻里研究開発講師が務めた。
 
 競技者は、鉄道会社の予約センターのオペレータとなり、顧客(アクティブシニア)のこだわりを尊重し「ぜひ乗車したい」と思ってもらえるよう誘導する。顧客には「4つの状況」と「4つのこだわり」が設定されており、16通りのパターンからシナリオを作成。お客様役と念入りに練習を重ねて、本番に臨んだ。
 
 最優秀賞を獲得したのは、東京海上日動コミュニケーションズ 損保第2コンタクトセンターの鵜池洋美さん。優勝の喜びの声を聞いた。
 
――最優秀賞を受賞した今のお気持ちは
鵜池 本当に信じられない気持ちです。東京海上日動コミュニケーションズとしても、これまで受賞がなかったと聞いています。その意味では、会社が一番喜んでいると思います。
 
――今日の応対を自身で振り返ってどうでしたか
鵜池 点数でいえば80点くらい。(練習の成果を)出しきれなかった部分もありましたが、それがもしかしたら逆に良いように作用したかもしれません。お客様役の石坂さんから「アドリブが良かった」と言われました。アドリブではなかったのですが(笑)。
 
――今回協力いただいた方に伝えたいことは?
鵜池 お礼の気持ちしかありません。私自身、まだ2年目の契約社員ですが、今回のコンクールでは社長をはじめ、かなり上層部の方や普段は話すことのない方とたくさん話すことができ、いろんな忌憚のないアドバイスもいただけました。それが今日のスクリプトに全部活かせたと思うので、本当に感謝しています。
 
――チームメイトにひと言
鵜池 チームリーダーにカウントしてもらったのですが、練習時間は、予選から数えて100時間を超えていました。その分、実務に穴を開けてしまって恐縮なのですが、これで大腕を振って帰れるかなと思います。
 
――今回の経験を今後にどのように活かしますか
鵜池 いつもは代理店対応がメインです。代理店とはいえ大切なお客様ですので、対応には気配りが大事。短い時間の中でのやり取りが多いのですが、今回のコンクールでは短いセンテンスでやりとりする部分が多く、こうした経験を含めて、今後の業務に活かしていきたいと思います。
 
 同コンクールでは今後、各センターに「コンクールの内容を収録したDVD」「全競技者のスクリプト」「各競技者に対する社外審査員の講評シート」を配布。これをもとに、各センターにおいて研修などで活用する予定だ。
 


左から、東京海上日動コミュニケーションズの田口 浩執行役員、優勝した鵜池洋美さん、お客様役の石坂充子さん、岩越健一社長
 

KPIの相関関係

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 コールセンターのKPIは、単体で見るのではなく、相関関係を読み解きながら検証することが重要だ。以下では、KPIの相関関係性を読み解く方法を解説する。

KPIは密接に相関している

 下図は、「応答率を向上させるため」に使うロジックツリーだ。




 応答率を向上するには、「応答呼数を増やす」または「放棄呼数を減らす」ことが必要だ。そのプロセスを進めるうえで、チェックすべきKPIはいくつもある。
 具体的には、「平均通話時間」「平均後処理時間」「保留数(率)」「モニタリングスコア」「エスカレーション数(率)」「離席数(率)」「一次完了数(率)」などだ。応答率は、これらのKPIと密接に相関している。つまり、応答率単体の数値を眺めているだけでは、真の解決策を練ることはできない。

 例えば、「応答率が悪化してきたから人員を増やす」という取り組みは、必ずしも有効な解決策とは限らない。その要因が平均通話時間の上昇である場合は、モニタリングによる品質管理や保留率(数)、エスカレーション率(数)などを検証する必要がある。


(連載「新任マネージャーのためのコールセンター運営の基礎知識」より抜粋 月刊コールセンタージャパン2017年3月号掲載

著者:五月女 尚
この著者の講座は、「コールセンターマネジメント講座・実践編」「 実践!KPIマネジメント・課題解決講座」です。

SVに求められるコミュニケーション力

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 SVの必須スキルのうち、センターのマネージャー層が最も注目するのはコミュニケーション能力だ。
 ひと口にコミュニケーション能力といっても、その要素はさまざまだが、ここではSVに必要なスキルとして、①情報のインプットとアウトプットの正確さ、②状況判断力、③相手の気持ちを理解し自分の気持ちを伝える能力――の3つについて解説する。 

顧客対応でセンスを判断

 SVの役割は、問題解決にあるといっても過言ではない。問題解決をスムーズに行うためには、まず、その問題を正確に理解する必要がある。そして、その解決策を周囲に正確に伝える必要がある。

 情報のインプットとアウトプットを正確に行うということは、オペレータにも求められるスキルだ。
 例えば、エスカレーションを受けた時、オペレータから引き継いだ内容と顧客の主張がズレている場合がないだろうか。この場合、オペレータの情報インプットが正確でない可能性が高い。
 コールをモニタリングする際、こうした観点でもコミュニケーションスキルを評価しておくと、オペレータからSVに抜擢する際に役立つ。

判断に必要な情報に絞る

 中間管理職であるSVは、すべての決定事項を自身で判断するとは限らない。上司やクライアントの判断を仰がなければならないシーンが必ずある。こうしたシーンでは、 相手が判断しやすいように必要な情報を素早く伝える力が求められる。
 1から10まですべてを説明するのではなく、相手が判断に必要な情報に絞って伝える能力だ。伝える情報の範囲は、状況や相手によって変える必要があるため、その範囲を判断する力が不可欠だ。

内容以上に態度が大事

 クレーム対応やアウトバウンドセールスでストレスを溜めがちなオペレータのモチベーション管理は、SVの重要な仕事のひとつで、オペレータへの接し方はSVにとって重要なスキルとなる。
 どのような時にどのような態度をとっていくか。話の内容といったバーバルコミュニケーションだけではなく、口調や身振り手振り、表情などのノンバーバルコミュニケーションも重要だ。
 話す内容が思いつかず、ありきたりの会話になってしまうという場合は、「今日の目標〇〇件だったと思うけど、達成できそう?」「さっき苦戦してたみたいだけど大丈夫だった?」など、実際に起きている事柄を話題に出して具体的には話すとよい。
 こうしたコミュニケーションは、オペレータの「承認欲求」を満たすことにもつながる。「ちゃんと見てくれている」という安心感を与えるうえ、「目標を達成するためにもっと頑張ろう」とモチベーションアップにもつながる。

(連載「『理想のSV』の育て方・活かし方」より抜粋 月刊コールセンタージャパン2017年3月号掲載

著者:東峰ゆか
この著者の講座は、「チャット対応講座~効果とノウハウの高め方」「実践!ナレッジマネジメント講座~設計編」です。

[ビジネス戦略] EVOIP neo、INSPIRATION neo / ASCジャパン

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EVOIP neo
INSPIRATION neo

ASCジャパン
 
詳細を見る
対象ユーザー中規模~大規模コールセンター、及び、複数営業店、販売店等
対象規模-
製品形態-
価格情報代理店による個別見積もり
製品概要品質に厳しいドイツ製録音機である当製品は、安定性と運用性において突出した評価を得ている。必然的にミッション・クリティカルな通話録音が必要なコールセンターや金融機関・アウトソーサー・通信業界においてデフォルトの選択肢である。当製品で標準装備している追っかけ再生は、SVが通話録音をリアルタイムで利用する際に必要不可欠な機能である。また、AVAYA、CISCO、NEC、BT、Genesys、IPC、Alcatel、日立など、各種音声装置に対応をしているため幅広い導入が可能である。さらに、拡張性の高いデータベースとアーキテクチャーを有しているため、10万席以上の構成も対応可能である。
 

欧州発の高いセキュリティ化に加え
国内ニーズを追求した製品戦略

neo6.0シリーズ

ASCジャパン

中鉢博之 氏

ASCジャパン
代表取締役社長
中鉢博之 氏

 2018年1月に中鉢博之氏を新社長に迎え、新たなスタートを切ったASCジャパン。各国のVOCを活かした通話録音ソリューションの開発を基本方針に置き、順調な成長軌道を描いている。今秋に提供開始予定の通話録音ソリューション「neo6.0」には、オムニチャネル対応強化やシステムスケーラビリティ向上に加え、オペレーションにおける細かな使い勝手などの日本固有のニーズを積極的に取り込む計画だ。

日本固有の要望をヒアリング 新生ASCジャパンの第一声

 「日本のビジネスニーズを反映した製品開発を追求していきます」。ASCジャパン代表取締役社長に就任した中鉢博之氏は強調する。

 同社は、ドイツに本拠地に置く通話録音ソリューションベンダーASCの日本法人だ。通話録音に加え、メールやチャット、ビデオチャットの応対を一元管理できる「neo」シリーズを主力製品として、グローバルに展開。企業のニーズに基づいた製品開発を経営の根幹としている。中鉢氏は、「ITエンジニアとして25年以上勤め、またコンタクトセンターシステムの導入、保守責任者として得たノウハウを活かし、細かな要望も取り込んでいきたい」と述べる。管理者を始めとする現場の使い勝手に関する日本固有の要望に応え、運用、管理面での機能最適化を図る方針という。

オムニチャネルのセキュリティ化 市場ニーズを徹底反映

 近年、通話録音システムの要件は、法規制を背景として大きく変化している。例えば、EUでは金融派生商品に関する取引の透明性担保と投機的取引の制限を目的に、「第二次金融商品市場指令(MiFID II)」が施行。あらゆる顧客応対の記録の取得、保管を強く求められている。法制化では、営業マンの携帯電話での通話や店舗の接客も録音の対象範囲となる。

 実際、2017年度ビジネスにおいても、営業マンや店舗も含めた大型導入が欧州の金融機関を中心に増加した。大型導入のトレンドは、日本も追随していくと考えられる。

 「neoは、多様なチャネルから膨大な情報を取得し保護することに優れています」と中鉢氏。専業ベンダーとしての強みを活かし、法令に求められる暗号化、監査証跡管理や、特有のファイル保存形式を実現した。連携ツールへのデータ受け渡し時の不正や改ざんが行われた場合は迅速に検知することも可能だ。

パートナー連携でソリューション最適化

 企業のVOC活用支援についても、積極的に取り組んでいる。音声認識システムやテキストマイニングツールと連携するインテグレーションを訴求。「国内ベンダーと組むことにより、個社の環境や目的に即したソリューション提供が可能です」(中鉢氏)。例えば、多拠点運営で、拠点ごとに採用するエンジンを変えることも実現できる。

 これらの機能は、クラウド基盤として求められる、稼働の継続性にも配慮しており、マルチテナント運用の場合にも、全体の稼働を停止することなく、各テナントの追加・変更の実行処理が可能。従量課金制に対応し料金面でも利便性を高めた。「国内では、パートナークラウドを支えるソリューションとしての機能強化を図ります」と中鉢氏は新生ASCジャパンの運営に意欲的な構えだ。

お問い合わせ先

ASCジャパン株式会社
営業部
TEL:03-5643-7220
E-mail:JP.sales@asctechnologies.com
URL:http://www.asctechnologies.com

お問合せ・資料請求

[製品紹介]TetraCS 3.0 / サイオンコミュニケーションズ

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TetraCS 3.0

サイオンコミュニケーションズ
 
詳細を見る
対象ユーザー在宅を含む複数拠点の分散型コールセンター運用を実施する企業
対象規模5席~300席
製品形態オンプレミス/クラウド
価格情報15万円 / 席
製品概要「TetraCS」は、コールセンター業務に特化したPBX/CTIとしての基本機能に加え、独自のAPIやエージェントアプリによって、エンドユーザが指定するCRMなど多様な外部システムとの連携が可能。これによりアウトソーシング型コールセンターのニーズに柔軟に対応できる。また、VPN接続により、在宅勤務者を活用する仮想的・分散型コールセンターの構築もセキュリティを担保しながらも容易に可能となる。クラウド版では、整備されたクラウドサービス環境上での運用となり、ユーザーのセキュリティ管理負担の軽減につながる。
 
  • 製品紹介

在宅勤務者の活用で
コールセンターの人手不足を解消

TetraCS 3.0

サイオンコミュニケーションズ

 沖縄を拠点に展開するサイオンコミュニケーションズは、このほど、コールセンター専用CTIシステムの最新版“TetraCS3.0”をリリースし、従来のオンプレミス版とともに新たにクラウドサービス版の提供を開始している。

 “TetraCS”の特長は、コールセンター業務に特化したPBX/CTIとしての基本機能に加え、独自のAPIやエージェントアプリによって、エンドユーザが指定するCRMなど多様な外部システムとの連携が必要なアウトソーシング型コールセンターのニーズに柔軟に応えられるところにある。

図1 コールセンター専用CTI「Tetra」3つの特長

図1 コールセンター専用CTI「Tetra」3つの特長

人材不足解消手段としての在宅勤務・テレワーク

 人材確保はほとんどのコールセンターにおいて最も重要な経営課題の一つであろう。近年は、ビジネスの生産性向上はもとより、長時間労働の抑制をはじめとする政府の働き方改革の推進を受け、より良いワークライフバランスを実現できる就業環境の創出も重要になっている。そのような中で、在宅勤務(テレワーク)は有用な選択肢の一つとして認識されている。

在宅勤務成功の鍵は“セキュリティ”にあり

 しかし、テレワークの実現には「セキュリティ」の確保という大きな課題がある。とりわけ、通信のセキュリティと在宅勤務者が利用する業務用端末のセキュリティは避けて通れない。

 具体的には、会社支給の専用PCの利用やリモートデスクトップの利用などのほか、在宅勤務者の端末側では画面表示など最小限の処理のみを実施し、データの保管及び処理は全てサーバー側で実施するなどの仕組みが求められる。

VPN接続による分散型コールセンターとテレワーク

 1つの拠点に集約されたインバウンド通話を、複数の拠点に分散配信することは“TetraCS”の基本的な利用イメージの一つである。この拠点の一つとして在宅勤務者の業務用端末をVPN接続により参加させることで、多数の在宅勤務者を活用した仮想的・分散型コールセンターの構築も可能になる。また、“TetraCS”がもつエージェントアプリを在宅勤務者の業務用端末にインストールすることにより、社内にいるのと同様の業務状態管理も可能である。

図2 TetraCSクラウドによる分散拠点統合とテレワーク

図2 TetraCSクラウドによる分散拠点統合とテレワーク

クラウド版“TetraCS”による保守管理負担の軽減

 “TetraCS3.0”ではオンプレミス版に加えてクラウド版もリリースされ、迅速・柔軟なシステムの拡張・縮退、拠点(ユーザ)の追加・削除の円滑化を図ることができる。また、クラウド版はサイオンコミュニケーションズのクラウドサービス環境上で運用されるため、ユーザのセキュリティ管理負担が軽減されることもメリットのひとつになるだろう。

お問い合わせ先

サイオンコミュニケーションズ株式会社
営業部
TEL:098-877-4700
E-mail:info@syon.co.jp
URL:http://www.syon.co.jp


[製品紹介] iXCloud(アイエックスクラウド) / バーチャレクス・コンサルティング

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iXCloud(アイエックスクラウド)

バーチャレクス・コンサルティング
 
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対象ユーザー本格的コールセンター向けCRMを必要な機能だけ、短期間・低コストで導入したい企業
対象規模すべての規模に対応
製品形態クラウド
価格情報初期費用0円~、月額9万8千円/10同時ユーザー~ ※最低利用期間は12か月
製品概要iXCloudは、本格的コールセンター向けCRMを必要な機能だけ、短期間・低コストで導入できるサービスである。iXCloudのベースとなるinspirXは、バーチャレクス・コンサルティングのコールセンター運営の経験を活かし、自社開発されたCRMソフトで、現場視点の生産性/品質向上を重視した独自の機能強化を行っている。CRMの根幹となるコンタクト履歴管理、顧客・案件情報管理など機能群はもちろんのこと、業務経験を活かした様々な工夫がなされている。iXCloudはこのようなinspirX機能の中から必要最低限のもので利用を開始し、業務に応じて拡張していく事ができる。
 
  • 製品紹介

初期費用0円! 短期間で手軽に利用開始できる
本格的CRMの機能を備えたクラウドサービス

iXCloud(アイエックスクラウド)

バーチャレクス・コンサルティング

 バーチャレクス・コンサルティング(以下、バーチャレクス)の自社開発CRMソフト「inspirX(インスピーリ)」。現場視点の生産性/品質向上を重視した独自の機能強化を行っており、使い勝手の良さや、高拡張性でユーザー企業の評価も非常に高い。このinspirXの基本機能を、低コストで手軽に利用できるサービス、それが「iXCloud(アイエックスクラウド)」である。

ベースとなるCRMの必要最低限の機能からスタート

 iXCloudのベースとなるinspirXは、BPOサービスを提供し、さらにコンサルティング会社でもあるバーチャレクスが、徹底した現場視点で開発したソフトウエアだ。CRMの根幹となるコンタクト履歴管理、顧客・案件情報管理など機能群はもちろんのこと、業務経験を活かしたさまざまな工夫がなされている。最新バージョンであるinspirX 5の設計コンセプトは、効果創出にこだわり「業務の効率化」「業務品質の均一化」を実現することにある。例えば、コールリーズンを徹底分析したうえで、呼量の80%を占める“よくある問い合わせ”を効率化する一方、残り20%のイレギュラー案件については、ミスなく顧客満足度向上につなげるための機能を提供するなど、「センター運営のプロ」らしい視点に基づいた基本機能を備えている。他にもセルフカスタマイズ機能や、チャット機能も搭載、CTIやLINEなどSNSとの連携、APIを利用した外部システム連携なども柔軟にでき、ユーザー企業の業務に合せて育てていくことのできるCRMと言える。

 iXCloudはこのようなinspirXの機能の中から必要最低限のもので利用を開始し、業務に応じて拡張していくことができるのだ。

低コスト、短期間で利用開始できるiXCloud

 iXCloudの特徴は初期費用無料で、短期間導入できるという点にある。例えば、費用をかけず、すぐに始めたい場合、最短二週間で利用開始可能だ。

 また、基本機能のみでスモールスタートし、その後利用規模や、利用機能を拡張していきたいケースにも最適だ。コンタクトセンター運営に要求される事項は日々変わっていく。スタート当初はiXCloudを利用し、カスタマイズの必要性が明確になった段階でinspirXに切り替えていくことが可能だ。

 そして、inspirXが業務にフィットするか確認してから本格導入していきたいケースにもお勧めしたい。ユーザー企業にとっては、専用サイトを構築するので気兼ねなく業務へのフィット感を検証することができ、また検証後、入力データを損なうことなくinspirXへの移行も容易にでき、また費用的な優遇をうけることも可能だ。最低利用期間を過ぎれば継続利用の有無はユーザー企業の任意となる。

 このような利点を踏まえ、CRM導入のファーストステップとして、ぜひiXCloudの利用を検討してみてはいかがだろうか。

図 iXCloudご利用開始までの流れ

図 iXCloudご利用開始までの流れ

お問い合わせ先

バーチャレクス・コンサルティング株式会社
TEL:03-3578-5322
E-mail:sales_info@virtualex.co.jp
URL:http://www.virtualex.co.jp/

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[製品紹介] TechSee Live(テック シーライブ) / 日立ハイテクソリューションズ

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TechSee Live(テック シーライブ)

日立ハイテクソリューションズ
 
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対象ユーザー全ての業種・業態に対応
対象規模企業規模、業種問わず
製品形態クラウドサービス
価格情報個別見積り
製品概要コールセンターのビジュアル支援に特化した、クラウドサービス。
ユーザーは、コールセンターから送られてきたリンクをクリックすることで、アプリなしでサービスを利用可能。手元の映像を送信できる。生成するリンクは電話番号からSMSでユーザーへ送信され、1回限り(ワンタイム)のものを利用する。コールセンターはPCのブラウザでTechseeを利用し、ユーザーのスマホ映像を共有してみることができ、効率的な遠隔サポートを実現する。
 
  • 製品紹介

映像による遠隔サポートを
アプリ不要で実現するクラウドサービス

TechSee Live(テック シーライブ)

日立ハイテクソリューションズ

 コールセンターには日々さまざまな問い合わせが舞い込んでくる。「インターネットが繋がらない」「洗濯機が動かなくなった」など、漠然とした内容に困ったことはないだろうか。電話だけでは故障箇所の特定が難しかったり、状況がよくわからなかったり、対応に時間がかかってしまう。最近ではWebRTCを使って双方向で映像をやり取りするケースもあるが、これには専用のアプリが必要であったり、お客さま側の操作が面倒であったりと問題が残る。そのような課題を解決するため、日立ハイテクソリューションズでは遠隔ビジュアルサポートサービス「TechSee Live(テックシー ライブ)」の販売を開始した。

スマホのSMSで実現するビジュアルサポート

 本サービスの使い方はシンプルで、まず、オペレータから通話中のお客さまのスマホにショートメッセージを送る。お客さまは送られたURLをクリックすることで、電話を切ることなくスマホのカメラで撮影した映像を送信することができる。お客さまはスマホさえあればよく、アプリケーションのインストールや、事前のユーザー登録の必要もない。オペレータはお客さまが撮影したカメラ映像を確認し、的確に状況を把握できるだけでなく、AR技術によりその映像の上に文字を書いたり、矢印で対象物を指し示したり(ライブポインタ)と、ビジュアルで解決方法を示すことができる。また頻度の高い問い合わせについては、事前に用意した画像やマニュアル、メッセージをお客さまのスマホへ送信すれば、時間をかけずに適切な指示を行うことも可能だ(図1参照)。

図1 「TechSee Live」運用の流れ

図1 「TechSee Live」運用の流れ

 海外では大手インターネット事業者、携帯電話事業者、家電メーカーなどで採用されており、一次対応完了率は20%向上、顧客満足度は45%向上、平均対応時間は12%、サポートエンジニア派遣率は17%共に減少したという調査結果(※)がある。今後は画像解析などのAI技術を取り入れ、簡単な問い合わせについてはオペレータなしで対応できるサービスも開発中だ。あらゆるモノが繋がるIoTの時代に、効率的な遠隔サポートを実現できる画期的なサービスになるかもしれない。

※2017年TechSee Augmented Vision社調べ

図2 「TechSee Live」の活用シーン例

図2 「TechSee Live」の活用シーン例

お問い合わせ先

株式会社 日立ハイテクソリューションズ

スマートコミュニケーション営業部
TEL:050-3139-4556
E-mail:smart.dg@hitachi-hightech.com
URL:https://www.hitachi-hightech.com/hsl/products/ict/hightech-vision/index.html

[製品紹介] CHORDSHIP / 富士通

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CHORDSHIP

富士通
 
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対象ユーザー全ての業種・業態に対応
対象規模企業規模、業種問わず
製品形態SaaS型クラウドサービス
価格情報28万円 / 月~
製品概要対話による絞り込みと、機械学習を組み合わせたハイブリッド型AIエンジンによるチャットボットソリューション。少量の教師データでも高精度の自動回答を実現するため、さまざまな業種・規模のコールセンターでの運用に最適。機械学習により自動生成できる辞書と、トークスクリプト、FAQ、類義語辞書の3つのチューニングポイントでAIの成長を支援する。情報システム部門だけでなく、業務部門での運用を想定している。また、富士通グループの総合力を活かし、有人チャットサービスとの組み合わせや、チャットボット専用のアバターも提供可能。ナレッジの整備から学習、検証、テスト、リリースまで、トータルで導入を支援する。
 
  • 製品紹介

少ない教師データで高い回答精度
「対話・機械学習ハイブリッド型AI」を搭載

CHORDSHIP

富士通

 チャットボットは、コールセンターの危機を救えるか──。

 AI(人工知能)の顧客接点活用で、最も普及しつつあるのが、チャットボットだ。ここ数年来、深刻さを増す労働力不足/採用難を背景に、新しい自動対応の仕組みとして採用が相次いでいる。

 しかし、課題も多い。その最たるものが「回答精度」だ。富士通のグローバルサービスインテグレーション部門デジタルフロントビジネスグループ 副グループ長の今田和雄執行役員は、その背景について「コールセンターには、AIに対する“教師データ”が少ない」と指摘する。

 多くの事例企業の場合、すでに構築しているFAQをはじめ、Webサイトのコンテンツや業務マニュアルなどのナレッジデータをAIエンジンに“食わせて”、精度向上を図っている。しかし、とくに多くのITベンダーが採用を強く訴求しているディープラーニング型のエンジンは、精度向上のために膨大な教師データを必要とする。コールセンターに蓄積している数百程度のFAQでは、早期の品質向上は不可能に近い。また、「教師データとして使える」とされる傾向が強いVOC(顧客の声)データも、「今の人手不足にあえぐコールセンターでは、精度の高いVOCを残すことも難しい。また、多くの場合、顧客の表現がオペレータの表現に書き換えられていて、自動応答用の教師データには適していない」(今田執行役員)のが現実だ。

 そこで、富士通が開発したソリューション「CHORDSHIP(コードシップ)」に搭載したのが、「対話・機械学習ハイブリッド型」のエンジンだ。

顧客の“琴線”に触れる

 同ソリューションは、少量の教師データで回答精度を向上するために、質問文を置き換えて既存FAQでヒットする仕組みを開発。一般的な同義語・類義語辞書は、使えば使うほど精度が上がる機械学習を活用している()。同社のベンチマーク調査(チャットボットを公開している企業のサービスに対し、50問の質問を投げかけ、質問への回答上位5位までの候補表示を検証)によると、ディープラーニングを活用しているとされるチャットボットの正答率が20〜50%にとどまったのに対し、CHORDSHIPを利用したサービスは80%台に達したという。

図 問い合わせ・相談に適したAIエンジンは?

図 問い合わせ・相談に適したAIエンジンは?

 また、同社は子会社に数社のテレマーケティング会社を抱えており、辞書等の機能強化にそのノウハウを横展開すると同時に、「有人チャット対応」とのハイブリッド・サービスも提案する。そのサービスで蓄積したノウハウは、再び CHORDSHIPの機能強化に活用することができる。つまり「顧客企業とともに進化を共創するソリューション」といえる。

 「心の琴線」という意味を込めた新ブランド、CHORDSHIP。非対面接点で消費者の琴線に触れるサービスの提案・実現を徹底訴求する方針だ。

お問い合わせ先

富士通株式会社
デジタルフロント事業本部
TEL:03-5480-8505
URL:http://www.fujitsu.com/jp/

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[製品紹介] MSYS Omnis / 丸紅情報システムズ

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MSYS Omnis

丸紅情報システムズ
 
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対象ユーザーコールセンター全般
対象規模-
製品形態クラウド(一部オンプレミス)
価格情報<POC参考価格>(イニシャル)100万円、(ランニング)295,000円(月額) ※税抜
製品概要MSYS Omnisは、Google Cloud Platform(TM) を活用した次世代コールセンターソリューション。これまで、音声認識を導入しようとすると高額なシステム投資が必要だったが、Google(TM) が提供するAPIを利用、かつクラウドで装置の購入を不要としたことで、安価に音声認識を実現する。さらに、Googleが提供するAPIを組み合わせて、コールセンター向けソリューションを独自に開発――AI FAQ、文章要約、分析、IVRを低コストで実現する。コールセンター業務の効率化だけではなく、分析のしやすさや、顧客へ提供するサービス全般のスピード化を目指すソリューションである。
 
  • 製品紹介

Google™の“育つ音声認識”を低コストで使う!
最短3週間で始める通話音声の活用

MSYS Omnis

丸紅情報システムズ

丸紅情報システムズは、Google™の音声認識を中核に据えたクラウドコールセンターソリューション「MSYS Omnis」の提供を開始した。音声認識は、コンシューマ向けの検索エンジンや音声アシスタントから収集したデータを学習データとして活用。「音声認識によるテキスト化」の精度を担保し、目的に応じた正確な情報の抽出を支援する。最短3週間とスピーディーな導入前検証が可能だ。

 音声認識システムの導入・運用で、現場が最も費用と時間を割くのが「チューニング」だ。通話音声などの実データに基づいて、類義語や言葉の揺れを含む辞書登録、発話のアクセントやイントネーションの調整、言葉同士の関連付けを繰り返し実施する。このプロセスなしで実用レベルに達することはまずない。

 丸紅情報システムズは、Googleが提供する音声認識技術を核とするクラウドコールセンターソリューション「MSYS Omnis(エムシス オムニス、以下オムニス)」を提供。高精度かつ将来性の高い音声認識により、音声活用の費用対効果を訴求する。

 オムニスは、Googleのクラウド基盤「Google Cloud Platform™(GCP)」で提供しているAPI群をカスタマイズし、コールセンター向けに特化させたソリューションで、アバイアやNECなど、主要なコールセンターシステムとの連携が可能だ。

 GCP上で提供している音声認識をはじめ、「文章要約(Summarize)」「分析(Analyzer)」「翻訳(Translate)」「AI FAQ」といった機能群を用意。応対時間の短縮や顧客満足度向上といった目的に応じた機能を組み合わせて利用できる(図1)。これに加え、2017年度内には「音声合成(Voice to Text」や「感情分析(Sentiment)」「音声認識IVR(SR IVR)」「翻訳(Translate)」、Salesforce Service Cloudとの「CRM連携機能」も追加する計画だ。

図1 オムニス──ソリューション群

図1 オムニス──ソリューション群

 すでに、50席規模のコールセンターにおいて音声認識と要約を使ったACW(後処理業務)の短縮に貢献した事例もある。従来の「全文入力」を「要約文の手直し」に切り替えたことにより、応対履歴1件当たりの入力時間を約3分短縮。1日の受電件数を1席あたり100件で換算すると、1カ月あたり750時間の創出にあたる。これをオペレータ時給(1500円で換算)に置き換えると112万5000円の削減につながる計算になる。

FISC等に対応する高セキュリティー

 オムニスの主な特徴は、「高精度な音声認識」「安全性」「低コスト」の3点だ。

 「高精度な音声認識」は、グローバルにおけるGoogleの競争力の高さが基盤となっている。具体的には、コンシューマ向けに提供されている検索エンジンや、「OK,Google」の発話で起動するモバイル音声アシスタントから収集したデータをリソースとして機械学習を実施している。10億人超のGoogleのユーザーが日常で使っている言葉を学習しているため、口語の認識に強く、新しい単語や言い回しにも迅速に対応可能だ。現在は89の言語と方言に対応、日本語の方言も吸収できる。業界や企業独自の用語を除けば、ほぼチューニングレスで運用できるという。

 「安全性」については、「SOC(Service Organization Control)」や「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)」「ISMS(Information Security Management System)」といったグローバルのセキュリティ基準に対応する情報保護対策を施している。さらに、日本の政府系シンクタンクFISC(金融情報システムセンター)の安全対策基準にも対応している。金融をはじめ、セキュリティポリシーが厳格な業界のコールセンターにも対応可能である。

 GCPのネットワーク増強には、3年間で294億ドルが投下されている。パブリッククラウドの懸念材料として挙げられるネットワークリソースの負荷増大によるサービス機能停止や品質低下に関しても、過剰な心配は無用といえそうだ。

 さらに、法人向けサービスで取得される音声、テキストデータは「二次利用しないこと」を明示している。具体的には、音声データは、テキスト化した後に自動消去される仕組みを採用。変換したテキストデータをデータベースに格納する際も暗号化している。

導入機器はサーバー1台「100万円」でPOCが可能

 「低コスト」は、図2の「POC参考費用」に示した。10席前後のセンターでの音声認識の実証を想定した場合は、初期費用が100万円。音声認識はGCP上で処理するため、調達に必要な設備は通話音声データをクラウド上に送信するためのサーバー1台でよい。

図2 POC(導入前検証)について

図2 POC(導入前検証)について

 サーバーの調達と設定、オムニスを利用するためのインスタンス立ち上げ、テストを含め、最短3週間程度で運用を開始できる。

 全国的な人手不足を背景に、生産性向上やセルフサービス化を急務とするセンターは少なくない。スピーディーに業務改善に着手できるという観点でも魅力的といえる。

 さらに、ランニングコストは月額制かつ、分単位の従量課金を採用している。図2を例にとると、「4万分(666時間40分)」の音声認識利用で29万5千円。クレーム通話に絞ってテキスト化するなど、すべてのコールに音声認識を適用しない場合はさらに安価に利用できる。オンプレミスシステムでの導入と比較すると、およそ10分の1のコストで利用できるため、スモールスタートで効果を測定しながら、運用の継続、拡大を見極めることも可能だ。

 なお、既存のテキストマイニングツールやBIツールとの連携にも対応する。

 センターのIT武装状況や戦略に応じた、コスト最適化を実現する仕組みといえる。

お問い合わせ先

丸紅情報システムズ株式会社
コンタクトセンターソリューション営業部
TEL:03-4243-4300
E-mail:gcpsales@marubeni-sys.com
URL:http://www.marubeni-sys.com/msys_omnis/

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楽天コミュニケーションズ、大規模向けコンタクトセンターサービス提供開始

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楽天コミュニケーションズ(東京都世田谷区、平井 康文社長)は、大規模コンタクトセンター向けのプラットフォームを活用したサービス「コネクト・ストーム」を4月から提供開始する。

同サービスは、世界で多くの実績をもつContent Guru(本社:英国バークシャー)のコンタクトセンター向けクラウドプラットフォームを採用。オムニチャネル対応を実現し、楽天グループのAIをはじめとする最先端の機能性、拡張性、99.999%の信頼性、柔軟性において高品質なサービスを提供する。主な特徴は次の通り。

1.オムニチャネルを含むあらゆる連携を可能にする高機能性:SalesforceやMicrosoft Dynamicsなどの主要なCRMと連携可能。AI活用、リアルタイムレポート作成におけるカスタマイズやさまざまな統計分析のための連携ツールを提供
2.大規模コンタクトセンターにも対応可能な拡張性:小規模から大規模まで、マルチテナント型のため数万のオペレータ数にも対応可能。1テナントあたり1000以上のオペレータの稼動実績を持つ
3.ミッションクリティカルな信頼性:稼働率99.999%の堅牢なキャリアグレードのプラットフォーム:高度なセキュリティスタンダード認証を取得(ISO27001、PCIDSS)
4.ダイナミックオペレーションを実現する柔軟性:急激なアクセス増、大型案件の受託にも対応できる柔軟設計。最短3週間で開通、さまざまな状況に応じたブースの増減にも対応
5. 安心のワンストップソリューションおよびサービス提供。050や0120番号の電話回線とコンタクトセンター機能をトータルにサポート。通信事業者としての運用ノウハウと24時間365日のシステム監視体制でバックアップ

基本料金は、席あたり1万2000円/月~で提供予定。最低利用期間は1カ月から。なお、月額基本料金には含まれる主な機能は次の通り機能
PBX機能/IVR/Voicemail/電話会議/ACD/モニタリング/ウィスパリング/ヒストリカル&リアルタイムレポートなど。
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