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「GNオーディオジャパン」に社名変更、ユーザーのニーズ、業種に合わせた「ソリューション」を提供する

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ヘッドセットをはじめとした音響機器の大手ベンダー、GNネットコムジャパンは、2017年1月、「GNオーディオジャパン」に社名変更した。デンマークを本社とする同社は、約半年をかけて全世界で新社名へ移行、日本法人はその最初のグループに入った。安藤 靖社長は「GNは“音”に関する事業を、医療用機器からコンシューマーまでカバーしている唯一の企業。新社名にはその意図が込められている」と強調する。

――日本における直近の業績は。
安藤 売り上げベースで前年比12~13%増です。その前年も16%増だったので、ここ数年はかなり好調です。

――BtoB市場における売り上げ構成は?
安藤 ユニファイド・コミュニケーション領域が約40%、コールセンターが50%強というところです。日本ではまだユニファイド・コミュニケーションの活用は遅れていると思いますが、ビデオコンファレンスなどの活用は一般的になってきましたので大きなニーズがまだ潜在していることは間違いありません。
 ユーザーのニーズ把握を目的にアンケート調査を実施したところ、当社のお客様は(1)電話を生業(なりわい)としている層、(2)経営者/マネジメント層、(3)営業/フィールドのビジネスマン層――の3種類に大別でき、(1)が最も多かったのです。さらに具体的に見ると、コールセンター、ITサポート、投資相談、アドバイザー業務(弁護士など)と多岐にわたります。実は、当社のヘッドセットにはそれぞれの業務に適した製品があるのですが、多くのお客様はそれに気づかれていないのが現状。例えばコールセンターだけをとっても、受注対応などのオペレーションタイプと相談などのコミュニケーションタイプでは必要な機能、デザインが違うのです。しかし、ビジネスユーザーの多くは与えられたものをご利用いただいていて、自ら選んでいる方は30%にも満たないのです。この“気づいていただく”ことが今後のビジネス拡大のポイントになると思っています。

――ヘッドセットはPBXなどの音声基盤とワンセットで導入されていて、現場のニーズを聞こうという観点は薄いと思うのですが。

安藤 ユーザー企業の皆様だけでなく、パートナーの皆様への啓もうも必要だと痛感しています。
 コールセンターでは今後、人手不足もあって、シニアオペレータ採用が進む可能性が高いと思います。しかし、シニアの方々には普及している片耳タイプより両耳タイプの方が使いやすいし、集中力も持続しやすい。業務だけでなく、“使い手”についても細かくニーズ把握をしないといけないと考えています。「Making Life Sounds Better」の企業理念の通り、音声に関わっているすべてのユーザーの人生をよりよくしていくためにも、個々のニーズ把握を進めていきます。

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