一気に進む「クラウド・シフト」
2023年に市場全体の6割に拡大
──ミック経済研究所
他のソリューション分野よりも緩やかに進むと予測されていたコールセンターの基盤システムの「クラウド・シフト」。しかし、ミック経済研究所が実施した調査によると、CRM市場全体に占めるパブリッククラウドの割合はすでに30%を超え、2023年には市場の64.7%を占める規模に拡大しそうだ。
ミック経済研究所(東京都中央区、有賀 章代表)が、まとめた「マーテック市場の現状と展望2020<クラウド型CRM市場編>」によると、「クラウド型CRM総市場」の規模は、年平均成長率22.2%で推移し、2023年度には5581億円でCRM市場全体の64.7%を占める規模まで拡大するという。要因としては、CRM大手ベンダーのビジネス拡大や、オンプレミス中心のビジネスを展開していたベンダーやSIがクラウド専業ベンダーとパートナー契約を結び始めたことなどが挙げられる。
図 クラウド型CRM総市場推移およびオンプレミス型CRM市場との市場推移比較
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