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2017年6月号 <DATA FILE by HDI-Japan>

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DATA FILE by HDI-Japan

問い合わせ窓口格付け調査──家具通販業界

デジタルシフトへの意識の差か?
Webサポートで明暗が分かれる

HDIが昨年実施した家具通販業界の問い合わせ窓口格付け調査では、CMや店舗のイメージ戦略とサポート窓口のギャップが指摘されていた。今回の調査では、そうした指摘は減り、とくに電話窓口は概ね高評価だった。一方、Webサポートは先進企業とそうでない企業の差異が目立ったようだ。

図 家具通販業界格付け結果及び、2016年全業界平均との比較

図 家具通販業界格付け結果及び、2016年全業界平均との比較

[実際に調査を行った窓口]
カッシーナ・イクスシー:カッシーナ・イクスシーオンラインストア、河淳(KEYUCA):お客様コールセンター、スクロール(生活雑貨):お電話でのお問合わせ、千趣会(ベルメゾン):ベルメゾンコールセンター、タンスのゲン:お電話でのお問い合わせ、ディノス・セシール(ディノス):ご注文商品、お届け等に関するご質問など、ニトリ:ネットショップ(通販)に関するお問い合わせ、Flavor(Re:CENO):新規のお問い合わせ、ベガコーポレーション(ロウヤ):お客様専用フリーダイヤル、ベルーナ:電話でのお問い合わせ、良品計画(無印良品):無印良品全般について(商品・店舗・MUJIマイルサービス等)


2017年6月号 <DATA FILE/今月の就業データ>

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DATA FILE

就業形態/エリア別有効求人推移──厚生労働省

有効求人倍率推移(季節調整値)

 全国平均の有効求人倍率(季節調整値)は、1.45倍でバブル期の1990年11月以来、26年ぶりの高水準。パートタイムは1.75倍と引き続き採りにくい状況が継続。

有効求人倍率推移(季節調整値)

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コールセンター集積地の有効求人倍率推移(パート含む、季節調整値)

 コールセンター集積地の有効求人倍率も高水準で推移している。宮城県は1.51倍、沖縄県も1倍超が続いており、コールセンターはさらに高いと推察される。

コールセンター集積地の有効求人倍率推移(パート含む、季節調整値)

※画像をクリックして拡大できます

全国およびコールセンター集積地の新規求人倍率(季節調整値)

 景気の先行指標とされる新規求人倍率も2.13倍とほぼ前月と同水準で、とくに東京は3倍超。新規求人数(原数値)も、前年同月比6.5%増と増え続けている。

全国およびコールセンター集積地の新規求人倍率(季節調整値)

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2017年6月号 <Focus/コールセンター>

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Focus

経験値をセンター運営に活かす!
「シニアオペレータ時代」の到来

労働力不足が加速し、人材採用が困窮するなか、シニアオペレータの活用が期待されている。しかし、実際に現場投入してみると上手くいかず、「やはりシニアは駄目だ」と失望するケースもあるようだ。シニア活用にはコツが必要。人材サービス企業3社の取り組みから、そのポイントを探る。

 少子高齢化が進む現在、労働集約型産業の代表ともいえるコールセンターは、深刻な人材不足に直面している。「採用コストが高騰し、場所や時期によっては従来の2〜3倍増」と悲鳴を上げる大手テレマーケティング会社もある。

 このため、従来であれば対象外だったエルダー層(50代以上)やシニア層(60代以上)まで雇用枠を広げ、人材不足を補完しようという動きがある。しかし、実際にシニアオペレータとして採用しても、上手くいかないことが往々にしてある。

 コールセンターでシニアオペレータを上手く活用するには『理解』『適材適所』『敬意』の3つのポイントがある。シニア人材派遣のキャリア、大手テレマーケティング会社のTMJ、新興コールセンター運営企業のティー・アイ・エスの3社の取り組みからヒントを探るとともに、現役で活躍するシニアオペレータの声をまとめた。

2017年6月号 <Focus/トピックス>

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Focus

<現地レポート>

スマホ時代の顧客行動は「同時利用」
“オーガニックチャネル”を提唱

──米オラクル「Modern Customer Experience 2017」

顧客接点をシームレスに連携させるオムニチャネルから、同時並行で利用する“オーガニックチャネル”へ──。米オラクルのグローバルイベント「Modern Customer Experience 2017」では、「今後、企業が生き残るには、企業が自ら『顧客を知る』行動力が必要」というメッセージが展開された。

 4月25日〜27日に米ラスベガスで開催された、米オラクルのグローバルイベント「Modern Customer Experience 2017」では、現代の消費者像を踏まえた顧客戦略が新たに示された。

 サービス領域のセッションでは、Oracle Service Cloud SVP,Developmentのミーテン・バブサー氏が、オムニチャネルの進化形ともいうべきコンセプトとして「オーガニックチャネル」を提唱。複数のチャネルが統合された状態で、同時アクセスできる環境を「Oracle Service Cloud」で実現するための開発を進めていることが明かされた。

展示会場

展示会場では、AR(拡張現実)で遠隔からのメンテナンス指示を実現するIoTソリューションなど、新たなテクノロジー活用が提案された

マーク・ハードCEO

オープニングキーノートセッションで、マーク・ハードCEOはCXの重要性を強調する

2017年6月号 <インタビュー>

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中原 淳 氏

「経験・勘・度胸」で育成はできない
継続意欲を高める“成長実感”を重視すべし

東京大学
大学総合教育研究センター 准教授
中原 淳 氏

「人手不足は、労働環境を改善する最後のチャンス」と言う東京大学の中原 淳准教授は、コールセンターに対しても「習得スキルやキャリアを業界全体で定義し、社会にアピールすべき」と提言する。また、継続意欲を高めるマネジメントとして「成長実感・エモーション・人間関係」の3要素に基づく教育と評価体制の必要性を強調した。

Profile

中原 淳 氏(Jun Nakahara)

東京大学 大学総合教育研究センター 准教授

北海道旭川市生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院 人間科学研究科、メディア教育開発センター(現・放送大学)、米・マサチューセッツ工科大学客員研究員等をへて、2006年より現職。企業・組織における人々の学習・コミュニケーション・リーダーシップについて研究。近著に、「人材開発研究大全」(東京大学出版会)

──正社員だけでなく、アルバイトなど非正規雇用者にまでノルマの強制やサービス残業を求めるなど、殺伐とした職場環境の報道が目立ちます。

中原 日本企業の人材育成は、KKD(経験・勘・度胸)に依存しがちな傾向があったのですが、バブル崩壊以降、正社員教育については科学的なアプローチがされるようになりました。その一方で、非正規雇用の現場は取り残されています。非正規という枠組みは、「企業に縛られない自由な働き方」として市民権を得ましたが、経営者の観点から見ると、規則で行動を制限したり、権利を行使できない人々です。また、不況時には真っ先に雇用調整の対象とするバッファ的な存在なので、育成だけではなく人材マネジメントに関して経営資源を投じるという発想に乏しく、職場環境が悪化すると改善されにくい状況にあります。

──この状況からは脱却できないのでしょうか。

中原 人手不足を背景に、投資せざるを得ない局面となりつつあります。テンプホールディングスのパーソル総合研究所が調査した「労働市場の未来推計2016」では、日本の労働人口は2025年には583万人不足すると予測しました。このままでは、日本企業は事業の拡大はおろか存続すら危うい状況に陥るでしょう。既存の体制で乗り切るための生産性向上も、既に限界という現場が少なくない。AI(人工知能)やロボットによる業務自動化もトレンドではありますが、少なくとも数年のうちに、人間の介入なしで成立するとは考えにくいのが現実です。

「高時給」「誰でも出来る」はNG
体験価値の訴求で人材確保

──属性を問わず人材と向き合うべきということですね。

中原 これまで、組合や労働問題の専門家が労働環境の改善を叫んでも、企業の経営層は積極的に投資しようとはしなかったし、現場もほとんど変わりませんでした。未曽有の難局かもしれませんが、人手不足を「チャンス」と捉えて改革に乗り出す企業が勝ち残るのではないでしょうか。今の経営には、収益を伸ばすためにも、あらゆる職種で「人を採るための施策」が求められています。社会学者のカレンバーグによれば、仕事は、「Good Work」「Bad Work」に二極化していくと言われています。Good Workは、「創造的/個人の能力と給与は上昇/人間関係が良好な職場」を表します。一方、Bad Workは、「定型的/個人の能力と給与は上がらない/人間関係は険悪」で、多くの非正規の現場が含まれます。これは世界的な傾向ですが、日本は人手不足が深刻化したことですべての領域で採用するために経営資源を投下せざる得ないと認識されつつあります。自動化できるプロセスはそちらへの投資がメインとなるでしょうが、同時に労働環境やマネジメントの改善による人材定着もより重視されると思います。

──現状、コールセンターは、Bad Workに近い分野で、離職率も高い。定着性を高めるためのアドバイスはありますか。

(聞き手・横田麻生子)
続きは本誌をご覧ください

2017年6月号 <IT企業に聞く!>

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藤本 寛 氏

藤本 寛 氏
社長(ジャパンカントリーマネージャー)

<コーナー解説>
ITソリューションベンダーのキーマンに製品・販売戦略を聞きます。

Zendesk

“1席”からつくる戦略拠点!
中小規模向けにマルチチャネルを強力訴求

企業PROFILE

本社所在地:東京都千代田区内神田1-15-2 神田オーシャンビル5階
代表者:藤本 寛 氏
設立:2007年
URL:www.zendesk.co.jp/

2017年6月号 <ITの選び方&使い方>

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ITの選び方&使い方

<コーナー解説>
ITソリューションの導入に関し、背景や動機、選定要素と運用ポイントを聞く事例記事です。

みずほ銀行

FAQ構築の専任チームを組織
部門横断での改善サイクルの回し方

顧客行動のデジタルシフトが進むなか、Web-FAQの品質は顧客経験価値を左右する重要な取り組みである。みずほ銀行では、オウケイウェイヴのITソリューションを導入すると同時に、部門横断の専任プロジェクトチームを組織。システムを使いこなすための体制を整備することで、FAQコンテンツの充実を図った。

今月のPOINTS!

システム概要
オウケイウェイヴのFAQ構築・管理システム「OKBIZ. for FAQ」導入後、問い合わせフォーム「OKBIZ. for FAQ/Helpdesk Support」に切替。Web経由の問い合わせ対応からFAQ構築までを一貫して行える。

選び方のポイント
操作性、管理・レポート機能の充実、マルチデバイス対応などを基準に選定。また、オウケイウェイヴからの運用事例を踏まえた提案、FAQ構築支援など、ノウハウの提供も決め手となった。

使い方のポイント
直接FAQを検索するほか、問い合わせフォームから質問すると、内容に応じて適切なFAQをサジェストする。これにより問い合わせ件数を削減。自己解決できず有人対応で回答作成した際は、回答内容を共有・蓄積してFAQに反映する。FAQは想定問答であることが多いが、実際の問い合わせに即した回答を揃えることで、実用性を高めることが可能になる。

左よりビジネス開発推進部コンタクトセンター業務チーム次長の山田憲彦氏、同チーム調査役の馬渡隼生氏、ビジネス開発推進部長の酒井正之氏、同チームの米田智美氏

左よりビジネス開発推進部コンタクトセンター業務チーム次長の山田憲彦氏、同チーム調査役の馬渡隼生氏、ビジネス開発推進部長の酒井正之氏、同チームの米田智美氏

図 「OKBIZ. for FAQ / Helpdesk Support」の業務フローイメージ

図 「OKBIZ. for FAQ / Helpdesk Support」の業務フローイメージ

※画像をクリックして拡大できます

2017年6月号 <カイゼンの軌跡>

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カイゼンの軌跡

<コーナー解説>
コールセンターの業務改善のビフォー・アフターを中心に施策をまとめます。

ソニー損害保険

NPS/CESで成果を可視化・共有
「点」から「線」のカイゼンへ

今月のHints!

Hints

顧客体験を高める取り組みは、各部門/チャネルにおける「点」のカイゼンに留まりがちだ。ソニー損害保険では新たに設立したCXデザイン部を中心に部門横断型の活動を推進している。ポイントは2つ。

(1)課題の本質を伝える
部門横断のワークショップ活動を通し、顧客視点でサービスを見直すための意識を醸成する。

(2)成果を可視化する
NPS(ネット・プロモーター・スコア)やCES(カスタマー・エフォート・スコア)といった指標で成果を検証、PDCAを回す。

CXデザイン部の片岡伸浩部長(左)、CXデザイン部CX向上推進課長の大島鉄也氏

CXデザイン部の片岡伸浩部長(左)、CXデザイン部CX向上推進課長の大島鉄也氏


2017年6月号 <リーダー・オブ・ザ・イヤー 2016>

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下山 ひろ子 氏

人材育成のプロフェッショナルの秘訣
「100%、味方」の姿勢を貫いて聞く

情報工房
ヒューマンリソース部門
ディレクター・ビジネスコーチ
下山 ひろ子 氏

Profile

下山 ひろ子 氏(しもやま・ひろこ)

2004年「コンタクトセンターのコミュニケーターにこそ、コーチングが必要」と情報工房の専属コーチに就任。独自の育成メソッド(植木鉢理論)を確立し、有意性を実証した。また、他企業へもノウハウ移転を実施、コーチングを幅広く、多くのセンターに普及させている。国際コーチ連盟(ICF)プロフェショナルコーチ。

 NTT在籍中の2002年にコーチの資格を得て、2004年から大阪を拠点とするアウトソーサー、情報工房の専属コーチとして勤務している下山さん。現在は国際コーチ連盟(ICF)の資格を有するトレーニングの「プロ」である。

 コンタクトセンターのコーチングだけで8000時間以上を費やし、独自の育成メソッドを確立している。下山さんは、「情報工房に入社した当初のミッションは、離職率低減でした。当時は20%くらいで推移していましたが、コーチングを強化することで5%以下に抑え、継続できています」という。

 下山さんのコーチングとは、「話を聞く、観察する、ケアする」の繰り返し。面談を繰り返すマネジメントは数多いが、下山さんの姿勢は「“100%、あなたの味方”というスタンスを崩さないで話を聞く」ことと強調する。

 最初は、現場のマネジメントもオペレータも疑心暗鬼だった。「専属コーチ(下山さん)が接点を持つことで、直属の上司との接点が減る」と不安を持つマネジメントも多かった。また、ベテランのオペレータからも「どうしてそこまで自己開示しないといけないのか」という不満の声が上がった。

 しかし、1年も経つと現場のマネジメントから「あのオペレータのコーチングをお願いします」と依頼が入るようになり、ベテランも新人オペレータが楽しそうに仕事をする姿を見て「私も受けてみたい」と認めるようになったという。

繁忙期でも育成の時間を確保
「5%ルール」の絶大な効果

 コールセンターの育成担当者にありがちな悩みは、「何を、どのくらい実行すればいいのか」という具体的な指針があまりないことだ。そこで情報工房では「5%ルール」という育成の枠組みを構築した。1カ月の勤務時間の5%(約7.5時間)を計画的に確保し、スキル教育(トレーニング)と対話(コーチング)に充てる」という取り組みだ。

 結果、繁忙期になるとないがしろになりがちだった育成が、計画的に実行できるようになったという。離職率が低減するだけでなく、モニタリングスコアまで上昇し品質も向上。それまであまり理解を示さなかったクライアントやマネジメントも賛同を示した。

 下山さんの教育メソッドは、さまざまなクライアント業務に横展開され、同社のみならずコールセンター業界への貢献も果たしつつある。次世代の担い手育成が「今後の課題」と語った。

2017年6月号 <連載/コラム>

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コラム

市界良好:第62回

委託の弊害

秋山紀郎

AfterCall~電話の後で:第62回

知識を得るだけでなく
自分の言葉で話せるようになりましょう

長掛文子

3 Minutes Lesson 毎日できるメンタル・ケア:第43回

「対話」は不安を消します

奥 富美子

わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす:第28回

新しい接点でロイヤルティを向上するサービス

渡部弘毅


2017年6月号 <連載/マンガ>

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マンガ

マンガ

督促オペレータ奮闘記(53)

榎本まみ

今からやろうと

著者のブログ(督促OLの回収4コマブログ)はこちら

2017年6月号 <連載/実践>

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実践

「居続けたくなる職場」に変える! コミュニケーションの5つのカギ:第5回

「対話」で価値観をすり合わせよう

井口大輔

現状認識をすり合わせたり、課題を共有し解決に向け情報交換するなどの“対話”は、「互いの共通理解を生むために必要なもの」だ。しかし、立場や役割の違いなど、良好な対話を阻害する要因も職場には存在する。居続けたくなるセンターにするためには、「居心地のいい対話ができる環境作り」が欠かせない。


2017年6月号 <連載/戦略>

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戦略

顧客感動のメカニズム:第2回

「ポジティブ感情」と「ポジティブ体験」
2つの視点で“感動”を捉え直す

高見俊介

感動の提供は、具体的な「感動体験」やストーリーを知っていればできるというものではない。そもそも感動という情動はどのような背景から沸き起こるのか、論理を知ったうえで、誰もが提供できるアプローチを模索すべきだ。今回は、具体的な感情タイプと体験について解説する。


デジタル時代の顧客接点戦略 〜コールセンター改革の標(しるべ)〜:第6回

新たな顧客戦略を支えるテクノロジー(1)
AI・IoT活用がCX向上にもたらす効果

萩原一樹/谷本俊樹(監修)/小田島彰(監修)

近年の技術の進歩は目覚ましく、人工知能(AI)やIoT(Internet of Things)といった先進テクノロジーをビジネスに応用する企業も珍しくない。コールセンター業界でも、音声認識や感情分析、レコメンデーションなどと併せて、先進技術の導入が注目されている。顧客期待が変化しているデジタル時代において、顧客接点がその可能性を最大化し得る最新技術の動向と要点、ビジネスへの適合性について考えたい。


2017年6月号 <サービスのプロに聞く>

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尾崎 えり子 氏

<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。

シェアサテライトビジネス全国展開を目指す
34歳、行動力の源泉は“楽しむチカラ”

新閃力
代表取締役
尾崎 えり子 氏

Profile

1983年生まれ。早稲田大学卒業後、リンクアンドモチベーション入社。組織人事やIRのコンサルティング営業に従事。2010年スポーツデータバンク入社(執行役員)。第一子育休後、代表取締役に就任。第二子育休後に退職し2014年(株)新閃力を設立。地元の流山を中心にママや子どもの力をビジネスに活かす新規事業プロデュースを行う。

 コンサルティング企業「新閃力」の経営者、新規事業コンサルタント、二児の母、小学校・高校などの先生──。すべて尾崎えり子氏が持つ“顔”だ。

 「自分で選んで働いていること」がモチベーションを最も左右するという尾崎氏に、コールセンターに共通するスタッフ教育のポイント、そして自身の関心の広げ方について聞いた。

2017年6月号 <ソリューション&サービス>

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ソリューション & サービス

<コーナー解説>
ITソリューションの導入に関し、背景や動機、選定要素と運用ポイントを聞く事例記事です。

音声認識IVR

“単語認識”から“自然発話理解”へ
バーチャルオペレータが電話で対応

顧客行動がデジタルシフトしているとはいえ、問い合わせチャネルの主役は相変わらず電話だ。顧客視点でいえば、機能強化および利便性向上の余地は大きい。近年は音声認識IVRも進化。AIなどの先端技術を搭載し、自然発話による振り分け処理や自動対応など高度なソリューションも実現できるようになりつつある。

 近年、カスタマーサポート/サービス関連のITソリューションの導入事例では、Webチャネルの機能強化が注目される。とくに採用難を反映してか、チャットボットやバーチャルオペレータによる応対の自動化が目立っている。

 しかし、顧客対応の主要チャネルは相変わらず電話だ。デジタル(スマホ)ファーストと呼ばれる時代にあっても、問題が解決しない場合の最終手段は電話窓口(コールセンター)であり、その重要性は依然として揺るがない。

 電話窓口もWebチャネルと同様、さらなる機能強が求められる。とくに音声認識IVRによる自動化は、効率化の観点から導入メリットが大きい。人工知能(AI)技術の進化を背景に、音声認識IVRがバーチャルオペレータとして活躍できる時代を迎えつつある。

 本誌では、音声認識IVRの進化の3ステップを解説するとともに、主要な音声認識ベンダー、SI企業、サービス会社、8社の取り組みを紹介する。

図 「自然発話×意図理解」型IVRの概要

図 「自然発話×意図理解」型IVRの概要

※画像をクリックして拡大できます


2017年6月号 <センター探訪>

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センター探訪

シブヤを救うために現れた! 採用戦隊ぺパレンジャー

センター探訪

悪役「ケンタロマグマ」(社長の佐藤健太郎氏)

GMOペパボ

斬新な新卒説明会に潜入
今年のテーマは……ヒーローショー!

 カスタマーサービス(CS)部門が社員全体の約3割を占めるGMOペパボ。レンタルサーバーやショッピングカートなどのユーザー対応を渋谷と福岡の2拠点で行う。

 昨年の新卒会社説明会では、ヘビメタバンドのライブ演出の様子がヤフーニュースなどに取り上げられて話題になった。「今年は地味にやります」と聞いていた説明会で、突如始まったのはヒーローショーだった。

 壇上に登場したのは、ツタンカーメン風の悪役「ケンタロマグマ」。同社社長の佐藤健太郎氏だ。採用戦隊ぺパレンジャーと戦うショーを繰り広げた。

 こうしたユニークな新卒説明会を行う理由について、佐藤社長は「企業理念である“もっとおもしろくできる”を新卒説明会でも形にしています」と話す。

 東京CSマネージャーの宇賀神 卓馬氏は、「この“おもしろいことをしたい”という視点で入社するメンバーは多く、昨年のヘビメタの説明会を見て、CS部門にヘビメタ好きな女性が入社しました。社風も日頃から趣味や特技があることを発信している人は、それを活かす業務を依頼されることがあります」と話すように、衣装はコスプレを趣味とする社員が任命を受けて業務時間内に手作り。音楽は3〜4カ月かけて宇賀神氏が作成した。

 「ノリの良さは社風の一面でもあるので、そうした人には居心地の良い職場です。CS部門も、ますます明るく楽しい雰囲気にしていきたい」(宇賀神氏)。共感する人材を集めるための“社風を見せる会社説明会”の先進事例と言えそうだ。

センター探訪

実際に音楽を作曲した作曲家風衣装の宇賀神氏(真ん中右)

センター探訪

来場者のお見送りは整列で行う

センター探訪

当日配布された限定、ペパレンジャーステッカー

2017年6月号 <わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす>

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わたちゃん

新しい接点でロイヤルティを向上するサービス

ISラボ 代表 渡部弘毅

 いつかはダイエットコンテストで表彰されるのを夢見ている、わたちゃんです。病気が原因で痩せてしまわないように気を付けなければ。

 顧客価値は大きく、基本価値と顧客体験価値に分けられます。基本価値とは、商品やサービスの品質や品揃え、価格、ブランドといった満足度を高める上での基本的要素による価値です。一方、顧客体験価値とはお客様との接点の満足度を向上させる、すなわち顧客対応プロセスを磨くことによって向上させる価値です。良い品を揃えて多く安く提供するという必要条件に加えて、顧客体験価値を向上させてこそ、再購買意欲や推奨意向などのロイヤルティが向上するのです。

 顧客体験価値の向上には、現在、発生しているネガティブな体験をなくし、ポジティブな体験の再現性を高めることが重要です。そのためには各接点におけるサービス品質を高めるサービス標準化やIT導入、教育制度、評価制度などの仕組みが必要です。まぐれあたりのポジティブ体験ではなく、ネガティブ体験を排除してポジティブ体験を提供できる取り組みを目指しましょう。

 こうした現状の顧客体験の改善や横展開に加えて、あまり接点がない顧客のライフサイクルで新しい接点を設けて新しい価値を提供できるような発想での取り組みも重要となります。一般的に購買履歴を考慮しクーポンを入れたDMやメルマガが使われますが、販促系のアプローチにとどまらず、顧客体験を向上させるようなアプローチが重要です。

 カメラのキタムラのネットショップではカメラを購入したお客様に対して保証期限が切れる数カ月前に、保証期限が近づいていることをお知らせし、近くの店舗での点検をお勧めするメールを出しています。お客様の写真ライフを考慮した顧客体験を向上する取り組みです。また、サプリ会社のダイエットコンテスト開催や、シューズメーカーのランニングサークル運営、アパレルショップの古着買取サービスなど、お客様のライフスタイルを支援する新しいサービスを立ち上げ、お客様との接点を増やして顧客体験価値を向上させ、自社に対するロイヤルティ強化につなげる取り組みもあります。長い目で見ると、販促志向でのコミュニケーションを図る企業より、お客様のロイヤルティ向上につながります。

 僕自身は現在通っているスポーツジムでのダイエットコンテストはまだ厳しいですが、サウナで一番汗をかくコンテストならイケる!と密かに狙っているのです。

図 顧客体験向上型施策

図 顧客体験向上型施策

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2017年6月号 <注目のソリューション>

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ソリューション & サービス

CRMシステム
オー・エイ・エス「デコールCC.CRM3」

オペレータの感情「見える化ツール」と連携
ES向上まで配慮したCRMアプリケーション

CRMシステムは、オペレータがストレスなく操作できるUIが何よりも求められる。オー・エイ・エスが2017年夏に提供を開始するCRMシステム「デコールCC.CRM3」は、それに加え「業務中の感情」を見える化する「ごきげんカウンター」を実装、オペレータの離職の予兆となる「落ち込み」「悩み」の察知まで支援する。

感情を見える化する「ごきげんカウンター」

感情を見える化する「ごきげんカウンター」と連携。オペレータの精神状態の推移を一元管理できる

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2017年6月号 <キーパーソン>

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増田 一郎 氏

エンジニアの妥協は現場の“不便”を招く
対話でつくる「5年後も使えるシステム」

NEC
スマートネットワーク事業部
カスタマフロントソリューション事業グループ
マネージャー
増田 一郎 氏

“使えるコンタクトセンターシステム”には、ユーザー企業(現場)とシステムエンジニアとの信頼関係が必要だ。NECのセンター提案・構築の一翼を担う増田一郎マネージャーは、「ユーザー企業の『こんなことがしたい』をシステムに落とし込むには対話が最も重要」と強調する。

──カスタマフロントソリューション事業グループは、顧客接点に関わるソリューションの提案、構築専門の部隊と聞いています。

増田 開発、営業、私が所属するシステムエンジニア(SE)の3部門から、コンタクトセンターや店舗、Webなど、あらゆる顧客接点に関わるソリューションの担当部隊を集約しています。

 私は入社から16年間、コンタクトセンター構築を担当してきましたが、現在の受注は案件ベースで過去最大規模と言えます。1件1件、丁寧かつ迅速に応えるには、提案から運用開始、サポートまでワンストップで提供できる体制が不可欠でした。

──1件あたりの人的資源や時間は限られるなかで、丁寧・迅速を実現するために工夫していることはありますか。

増田 手戻りがないよう、受注が決まった段階から移行直前まで、出来る限りお客様(ユーザー企業)との対話時間を設け、合意形成を図るようにしています。とくに、システム移行直前のオペレータやSVの操作習熟期間にいただく要望には耳を傾けるようにしています。システムは、運用現場にとっては5年、6年と毎日のように利用するものです。納期間近の細かい要望は、つい「どうにか運用で回避してくれませんか」と言ってしまいがちですが、そこでの妥協は現場にとって“毎日の不便”を生んでしまいます。

 どこまで現場の方々と一緒にユーザー体験を追求できるか。そこでSEとしての「価値」が決まると考えています。構築チームを預かるマネージャーとして、メンバーとも「SEのあり方」を共有しています。

──コールセンターは「特殊性の強い組織」と言われています。ユーザー体験の追求は相当難しいのでは。

増田 だからこそ、お客様との合意形成を図ることが何よりも重要です。対話によって「こうしてほしい」という要望を溜め込まずに言える関係にまで醸成できればスムーズに進められます。結果的に、構築期間の短縮にも繋がります。現場の習熟と細かな使用感の調整に充てる時間も創出することができ、ベンダーと現場双方が納得できる完成度まで高めることができます。

──すべての場面において、現場との対話が重要なのですね。

増田 お客様のビジョンをシステムに具体的に落とし込むことが仕事ですから、対話ナシに良いシステムは構築できません。近年は、「AI(人工知能)で何でも解決」のような抽象度の高い案件も散見されます。これからは、本当にAIで解決すべき業務課題かどうかも含めて「具体的なシステム像」を一緒に考える必要がありそうですので、対話重視のスタンスをさらに強めることになると思います。

コールセンタージャパン 2017年6月号(5月20日発売)

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表紙

特 集 Special edition

AIとコールセンター
「期待」「現実」「近未来」

Part.1 <近未来への提言>
自動化だけがゴールではない!
勝つための“AIセンター戦略”

Part.2 <対談>
“人間と同じ”を目指すと可能性が狭まる
マシーン・インテリジェンスの未来像

楽天技術研究所 森 正弥 氏
アビームコンサルティング 秋山 紀郎 氏

Part.3 <ITに見る現状>
オペレータ支援、チャット/LINEボット
AI活用は「FAQ」の見せ方に集約

詳細を見る

特集扉

第2特集 2nd Special edition

続く人件費増、拡がる正社員化
全国採用時時給/月給調査2017

まだ見えない“時給の天井”
札幌、福岡は1100円台に突入!

エリア別/集積都市別/雇用形態別/事業体(テレマ/派遣/一般)別/業種別/業務別/チャネル別

詳細を見る

第2特集扉

戦略を学ぶ Strategy

< インタビュー >

東京大学
大学総合教育研究センター 准教授
中原 淳 氏

「経験・勘・度胸」で育成はできない
継続意欲を高める“成長実感”を重視すべし

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中原 淳 氏


< CS戦略 >

お金のデザイン
ロボットが変える資産運用のCX

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トレンドをつかむ Trend

< FOCUS-Callcenter >

経験値をセンター運営に活かす!
「シニアオペレータ時代」の到来

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< FOCUS-Topics >

<現地レポート>
スマホ時代の顧客行動は「同時利用」
“オーガニックチャネル”を提唱

──米オラクル「Modern Customer Experience 2017」

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< NEWS DIGEST/掲示板 >

エネルギア・コミュニケーションズ/横浜銀行/横浜市住宅供給公社/JR東日本/NTTテクノクロス/日本アバイア/LINE/インフィニトーク/NTTマーケティングアクト/キューアンドエー

現場を知る Site

< 事例研究 >

アフラック
グローバル基準を導入し“我流”排除
1年で全国5センターを抜本改革

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< カイゼンの軌跡 >

ソニー損害保険
NPS/CESで成果を可視化・共有
「点」から「線」のカイゼンへ

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< サービスのプロに聞く >

新閃力
代表取締役
尾崎 えり子 氏

シェアサテライトビジネスの全国展開を目指す
34歳、行動力の源泉は“楽しむチカラ”

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< センター探訪 >

GMOペパボ
斬新な新卒説明会に潜入
今年のテーマは……ヒーローショー!

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< リーダー・オブ・ザ・イヤー 2016 >

情報工房
ヒューマンリソース部門
ディレクター・ビジネスコーチ
下山 ひろ子 氏

人材育成のプロフェッショナルの秘訣
「100%、味方」の姿勢を貫いて聞く

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ITを知る Information Technology

< ソリューション&サービス >

音声認識IVR
“単語認識”から“自然発話理解”へ
バーチャルオペレータが電話で対応

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< ITの選び方&使い方 >

みずほ銀行
FAQ構築の専任チームを組織
部門横断での改善サイクルの回し方

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< IT企業に聞く! >

Zendesk
“1席”からつくる戦略拠点!
中小規模向けにマルチチャネルを強力訴求

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< キーパーソン >

NEC
スマートネットワーク事業部 カスタマフロント
ソリューション事業グループ マネージャー
増田 一郎 氏

エンジニアの妥協は現場の“不便”を招く
対話でつくる「5年後も使えるシステム」

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< 注目のソリューション >

CRMシステム
オー・エイ・エス「デコールCC.CRM3」

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< New Products >

タカコム/トランスコスモス/ラクス

データを捉える Data

< DATA FILE >

日本版顧客満足度調査(JSCI)
──サービス産業生産性協議会

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< DATA FILE by HDI-Japan >

問い合わせ窓口格付け調査
──家具通販業界

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< DATA FILE/今月の就業データ >

就業形態/エリア(集積地)別
有効求人倍率推移(2017年3月)

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連 載 Serialization

< 実践 >

「居続けたくなる職場」に変える!
コミュニケーションの5つのカギ:第5回
井口大輔

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< 戦略 >

顧客感動のメカニズム:第2回
高見俊介

デジタル時代の顧客接点戦略
〜コールセンター改革の標〜:第6回
萩原一樹/谷本俊樹(監修)/小田島彰(監修)

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< コラム >

市界良好:第62回
秋山紀郎

AfterCall〜電話の後で:第62回
長掛文子

3 Minutes Lesson
毎日できるメンタル・ケア:第43回
奥 富美子

わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす:第28回
渡部弘毅

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< マンガ >

督促オペレータ奮闘記(53)
榎本まみ

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