シートの前後左右にゆとりをもたせ、仕切りには緑や木材を使用
ラグジュアリーな受付ロビー
ベルシステム24
詰め込み型のレイアウトから
「ゆとりと自然」を感じる空間へ変貌
快適な職場に欠かせないのは、“心地よいゆとり”です。
テレマーケティングアウトソーサーの場合、利益を最大化するために「限られたスペースにできるだけ多くの座席を配置する」という考え方でオフィスをレイアウトすることが多いようです。しかし、ベルシステム24のCS事業本部 第1事業部 第2統括の中村達紀統括マネージャーは、「当社で長く働いていただくためには、気持ちよく働ける環境が不可欠」と強調。池袋センターの改装を主導し、200席あったフロアを140席に減らしたうえで、壁紙やパーテーションを変更し、都心でありながら自然を感じられる、快適な空間を演出しました。
壁は、「空」をイメージした水色で、床は「芝生」を想起させる緑色。さまざまな観葉植物に加え、パーテーションには天然木を使い、温かみを感じられるようにしています。廊下や会議室との仕切りは、すりガラスにすることで圧迫感を減少しました。オフィス空間の周囲には、ミーティングスペースを複数、設置。従業員同士で、気軽に情報交換や面談を実施できるようになりました。
一方で、休憩室はプライバシーを重視。周囲からの視線を遮った1名席は一番人気です。誰にも気兼ねなく過ごせる空間で、仕事の疲れを癒せます。
毎日通る受付ロビーには、華やかなブリザーブドフラワーをあしらい、高級感を演出。執務室に入る前の、気持ちの切り替えにつながっています。
スペースに限界のある首都圏では、アウトソーサーだけでなくインハウス運営でも“詰め込み型”のセンターが目立ちます。多少、稼働効率に目をつぶっても快適さを求めた取り組みは、今後の就業環境のあり方を再考するきっかけになりそうです。同社では、オフィス環境だけではなく、管理者による声掛けをはじめ、オペレータの心のケアについても見直し、退職率が減少するなど人材定着につながっています。
オペレータがくつろぐ休憩室
気軽に使えるミーティングスペース
プライベート空間を楽しめる1名席