<著者プロフィール>
かわむらクリニック院長
AKヨガ代表
医学博士。日本東洋医学会専門医。千葉県浦安市シェラトンホテルでAKヨガ教室開講中。
詳細はAKヨガHP
URL:https://www.akyoga-method.com/
肩周りや肩甲骨のストレッチ
川村 明
長時間イスに座っていると、全身の筋肉や関節が硬くなり、血の巡りが低下します。とくに肩まわりは、固くなりやすく、柔軟性が低下し、肩こりや頭痛など、さまざまな体調不良を引き起こす原因になります。今回は、イスに座ったままで仕事中に簡単にできる、肩周りや肩甲骨のAKヨガストレッチをご紹介します。
イス肩ストレッチ[A]
(1)イスに浅く腰掛け、両手を床と並行に挙げ、両掌を下にします
(2)次にお腹に力を入れて背筋を伸ばし、両掌を前に回転し、両掌を上に向けて5秒間キープします
(3)次に両肩を前にまわし、両掌を後ろに回転し、両掌を上に向けて5秒間キープします
デスクワークでは、長時間動かないことが多いので、肩の周りが固くなり肩こりなどになりやすいです。これを改善するためには、肩周りを柔らかくすることが大切です。また、同時に姿勢も改善されます。
イス肩ストレッチ[B]
(1)「イス肩ストレッチ[A]」をした後に、右手を上に伸ばし、左手で右手の肘をつかみます
(2)次に右手を息を吸いながら左に引き寄せ大きく胸を開き、背中を伸ばして5秒キープ
(3)反対側も同様に行います
さらに、肩甲骨、肩周り、背中が柔らかくなり、血行がよくなります。
イス肩ストレッチ[C]
(1)「イス肩ストレッチ[A]」「イス肩ストレッチ[B]」をします
(2)右手を上に伸ばし、左手で右肘をつかみます
(3)次に息を吸いながら右肘を後ろに引き、お腹に力を入れ、背中を伸ばして5秒キープ
(4)反対側も同様に行います
できるところまででいいので、トライしてみて下さい。ただし、首や肩の違和感や痛みのある方は、無理をしないようにしてください。
このポーズでは、肩周り、肩甲骨などの柔軟性を引き出す効果があります。3つのポーズをしっかりしても3分かかりませんので、仕事の合間に試して下さい。肩こり、背中のこり、などが改善されます。
ただし、痛みが生じたり、違和感がありましたら、ただちに中止してください。また、身体に不調のある方は、医師に相談のうえされてください。