CSR活動をコールセンターが担う!
3市で“次世代キャリア教育授業”を展開
──アクサ損害保険
企業のCSR活動にコールセンターを活かす──アクサ損害保険は、センターを構えている3拠点で中学生を対象に「次世代育成キャリア教育授業」を実施、各センターで働く社員が講師として登壇し、「地域における働きがい」について熱弁した。コールセンターが生み出す新たな価値として注目の取り組みだ。
企業のCSR活動は、「地域活性化」を目的としたものも多く、地方に設けられることの多いコールセンターは、CSR活動の舞台としての価値も大きい。
フランスに本社を持つ外資系大手のアクサ損害保険は、このほど福井県、高知県、北海道のコールセンターの社員による、地域の中学生を対象とした「次世代育成キャリア教育授業」を実施。各拠点の社員が実際に学校を訪問し、生き方やキャリアを身近なものとして考えられるよう、「働くこと」をテーマに講演した。
福井県では、人事担当の丸 志信(まる しのぶ)氏が坂井市立丸岡南中学校で登壇した。埼玉県出身の丸氏は、福井県の魅力に惹かれて自ら希望して就職した「Iターン組」だ。同社で働くことを選んだ理由、社会人と学生との違い、働くなかで心掛けていること、福井で働く魅力について熱く語った。
第二弾は、高知市立義務教育学校土佐山学舎で実施された。高知センター長 兼 高知コンタクトセンター部長(実施当時)の筒井美江氏が登壇。筒井氏は高知出身で、大学時代を東京で過ごし、高知センター設立時に同社に就職した「Uターン組」だ。筒井氏は、顧客から届いた感謝の手紙を紹介しつつ、スタッフの努力や成長を感じる嬉しさ、人と関わりながら社会貢献するやりがいなどを具体例を交えながら話した。
第三弾は旭川市立桜岡中学校にて実施。旭川センター長 兼 旭川コンタクトセンター部長の林 順一氏と人事担当の小泉麗奈氏が登壇し、「働くいきがい」をテーマに授業を行った。小泉氏は現在挑戦していること、中学時代に将来に向けて準備していたことなどを話した。
授業後の質疑応答やアンケートでは、生徒たちからさまざまなコメントが寄せられた。
「単に収入のためではなく、人との関係のなかで働く生きがいを学べた」、「少子高齢化が進む地元に少しでも地域貢献できたらと思った」など、生徒たちにとっては「働くこと」や将来のキャリアを考えるきっかけになり、普段は気付きづらい「地元の魅力」について再認識した生徒も多いようだった。